今回のブログでは当スタジオでサポートしているトレイルランナーの松山選手にインタビュー記事を更新します!
アスリートプロフィール
松山優太 (まつやま ゆうた)
Glocal Trail Runner / 社会福祉士 Social worker
-support2021-
Inner Fact , Uglow, 俺は摂取す
戦歴
・Ultra Trail Chiang Mai 104km 2019 タイ 総合優勝
・The Beast Trail 50km2017 中華民国(台湾) 総合優勝
・Formosa Trail 104Km 2018 中華民国(台湾) 総合2位
・TMBT(The Most Beautiful Thing) 100km2017 マレーシア ボルネオ島 総合3位
・Korea 50k (80km) 2019 大韓民国 総合3位
・OSJ新城64km ダブル 2021 愛知県 総合4位
・Echigo Country Trail 53Km 2017 新潟県 総合5位
‖トレイルランニング を始めたきっかけ
2013年に海外青年協力隊として赴任し2年間生活したニカラグアで何か続けられる趣味を見つけたいと思い、走り出したのがきっかけでした。Fuego y Agua という100Kレースにチャレンジして、2年後には完走。その過酷さとゴールでの涙は今も忘れません。
‖トレイルランニング/スカイランニングの魅力
自然の中で自分のカラダと対話しながら自由に駆け回る。驚くような絶景に自分の足でたどり着き、立ち止まり、深呼吸する。考えるだけでワクワクしませんか?
さらにその興奮の前では、年齢も性別も国籍も関係なく、順位や実力の違いですら大した問題ではない。
自然を愛する誰もが楽しめるのがこのスポーツの魅力だと思っています。
‖海外レースに挑戦し続ける理由は?
「まだ見ぬ景色を見てみたい」「想像もつかない人々と出会いたい」
…そんな好奇心だと思います。
だから私にとってそれが「海外」なのか「国内」なのかはあまり重要ではありません。
“行ってみたいところ”が先人が引いた国境という線の向こう側にあれば、それが“外国”なだけでして…
この地球、生きているうちに楽しみきりたいって思いなんだと思います。
‖仕事と練習の両立はどのように工夫していますか?
両立のコツ?…みたいなことで言うと、2つあると思っています。
1つ目はメンタル面での両立ですね。
私はいま、教育委員会でスクールソーシャルワーカーとして勤務しています。
不登校や家庭の問題、心理的な課題に直面する様々なお子さんやご家族と面談し、サポートする仕事です。
この仕事ではそのご家族やお子さんの生活や生き方を見つめ「自分がどのように伴走できるか」を常に考えます。
逆に、走っている時は、「いま・ここ・自分。」それだけに集中できますよね。
自分でも良くバランスをとっているなと思っています。
2つめは時間的な両立ですね。
私はここ2年ほど週4日の勤務体制にしています。もちろん収入は減りますが、生活していくには十分ですし、何よりもこの限られた人生の中で、何にどのような時間を使うのか、そこが明確だったのでこのライフワークバランスです。
もちろん、海外レースの時には職場を1週間ほど空けることもありますが、そこは周囲の理解に助けられています。感謝しています。
‖楽しく走り続ける為に練習のこだわりはありますか?
練習でもレースでも、笑顔と冗談は忘れない。どんなに辛くても、ふと笑ってみたり、独り言でも良いから冗談を言ってみる…するとなんだか本当に笑えてくるんです。
音楽をかけたり歌ったりするのも超おすすめです。もちろん、イヤホンは禁止、大声で歌うんですよ!熊よけにもなりますし。
‖毎回誰よりも楽しく走っている印象を受ける松山選手ですが、今後の目標を教えてください!
UTMB…とか言うと「おおっ!」ってなるんでしょうが、そう言うのを変えていきたいんです。
もちろんUTMBは世界屈指の素晴らしい大会です。
しかし、素晴らしい大会や場所、景色や人々は世界中に散りばめられていると思います。
そんな世界中の場所を自分の脚で駆けめぐり、見てみたいですね。結果は後からついてくると信じています。
そんな世界のレースに行くツアーとか組んじゃったりして、参加してくれた人の人生変えちゃうとか、しかもそのレースで僕は表彰台に乗ってるとか…夢ふくらみますね笑
‖パーソナルトレーニングを継続しての体感や変化を教えてください!
自分の身体(特に私の場合は柔軟性ですが)について知らなかったことが知れる場だと思っています。
毎回トレーニングの最初にかわす普通の会話の中から体の状況や強化する点を判断してもらっていますよね?
レース前には体をほぐしてもらい、練習でスピードが出ない時には下半身の強化をしてもらったり。自分のどこが強くてどこが弱いのか、そんなことを意識するようになったなと思います。
トレーニングの結果? レースの戦績の通りです笑
‖トレイルランニング を楽しんでいる皆様に一言!
コロナ禍でレースが次々となくなり「何をモチベーションに?」と言う声も聞かれます。
しかし、本来ぼくらは山を走るだけで気持ちが良くなったり、景色を見るだけで興奮したり、その楽しさを知っているはずです。
レースや成績のために!と追い込まれることがなくなっている今、よりナチュラルに、自然の中で自分の身体と対話しながらこのスポーツを楽しみましょう。
そしていつの日か一緒に世界へ飛び出しましょう!!